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初音さんの二十日間
第9章 闘え!アラサー女!
「そんな不毛な関係は捨てて、若くて可愛くて素直なチェリーに走った初音さんよ。そりゃー楽しいだろうよね。あの子イケメンだしいい子だし」
「うん…」
「でもね、考えてごらん。今は田舎しか知らない無垢な子でもさ、こっちで生活しだしたらキラッキラしたもんがいっぱい目に入るわけだよ。大学の同級生やらバイト先の女の子やらさ」
「…うん」
「あの子のビジュアルだと、逆ナンだってあるだろうし、ひょっとしたら男から狙われる事だって考えられる。そーゆうのと戦っていかなきゃならないわけだよ、アラサーがさ。しんどいぞぉ」
「…う」
運ばれてきた三杯目をぐいっと呷った夏希節は止まらない。
「初音の想いが通じて、まぁ付き合うことになったとするよ。でもさ、例えば結婚とかって話になっても、相手は学生で卒業は四年先だ。それまで待ったらあんた32だよ」
「け、結婚?」
「そこまで待って万が一ダメんなった時のリスク。どうよ?」
そんな未来予想図を描くどころか今の気持ちを打ち明ける気すらなかった私は、夏希の言葉ひとつひとつが胸に刺さって瀕死の一歩手前だった。
「うん…」
「でもね、考えてごらん。今は田舎しか知らない無垢な子でもさ、こっちで生活しだしたらキラッキラしたもんがいっぱい目に入るわけだよ。大学の同級生やらバイト先の女の子やらさ」
「…うん」
「あの子のビジュアルだと、逆ナンだってあるだろうし、ひょっとしたら男から狙われる事だって考えられる。そーゆうのと戦っていかなきゃならないわけだよ、アラサーがさ。しんどいぞぉ」
「…う」
運ばれてきた三杯目をぐいっと呷った夏希節は止まらない。
「初音の想いが通じて、まぁ付き合うことになったとするよ。でもさ、例えば結婚とかって話になっても、相手は学生で卒業は四年先だ。それまで待ったらあんた32だよ」
「け、結婚?」
「そこまで待って万が一ダメんなった時のリスク。どうよ?」
そんな未来予想図を描くどころか今の気持ちを打ち明ける気すらなかった私は、夏希の言葉ひとつひとつが胸に刺さって瀕死の一歩手前だった。