この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
初音さんの二十日間
第9章 闘え!アラサー女!
マンション方面から車の気配がし、ヘッドライトに照らされた二人の空気が一瞬緩んだ。
ここぞとばかり、自分でも驚くほどの大声で
「や、め、な、さ、い、っっっ!!!!!」
と二人を引き剥がし、山辺に向き合う。
「山辺さんっ!いきなり乱暴するってどういうつもりなんですかっ!!」
くるりと振り返り
「柊二くんも!おっさんにおっさん言うなっ!失礼だろっ!!」
私の方がよっぽど失礼極まりないのだが、この際そんなことはどうでもいい。
仁王立ちの私に気圧された二人は、おとなしく握った拳を開いたみたい。
「…すまなかった」
年長者としての落ち着きを取り戻した山辺は置いといて。
肩で息をしている柊二くんに、できるだけ優しい声で
「ごめんね。この人と話があるから、先に帰っていてもらえる?」
「でもっ…」
「大丈夫。ね、帰っていて」
心配無用と微笑んでみた。多分ひきつっていただろうけど。
何度も私を顧みる柊二くんがマンションに入っていくのを確認してから、
「さて、山辺さん」
ラスボスに挑むような気持ちで山辺と対峙した。
ここぞとばかり、自分でも驚くほどの大声で
「や、め、な、さ、い、っっっ!!!!!」
と二人を引き剥がし、山辺に向き合う。
「山辺さんっ!いきなり乱暴するってどういうつもりなんですかっ!!」
くるりと振り返り
「柊二くんも!おっさんにおっさん言うなっ!失礼だろっ!!」
私の方がよっぽど失礼極まりないのだが、この際そんなことはどうでもいい。
仁王立ちの私に気圧された二人は、おとなしく握った拳を開いたみたい。
「…すまなかった」
年長者としての落ち着きを取り戻した山辺は置いといて。
肩で息をしている柊二くんに、できるだけ優しい声で
「ごめんね。この人と話があるから、先に帰っていてもらえる?」
「でもっ…」
「大丈夫。ね、帰っていて」
心配無用と微笑んでみた。多分ひきつっていただろうけど。
何度も私を顧みる柊二くんがマンションに入っていくのを確認してから、
「さて、山辺さん」
ラスボスに挑むような気持ちで山辺と対峙した。