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初音さんの二十日間
第9章 闘え!アラサー女!
女の子だったら誰でも、白馬に乗った王子様に憧れた事がございますわよね?
颯爽と馬から降りた王子様に「お迎えにあがりました、姫」とひざまずかれたワタクシは、お姫様抱っこでお城に連れていかれる日を夢見ておりました。
ですが皆さん、現実はそう甘いものではございませんことよ。
「だ、大丈夫?」
差し出された背中にはどう考えても横座りするわけにはいかず、失礼しますと私はその腰にまたがった。
王子様のすべてが逞しく力持ちではないのです。
姫を背負い、立ち上がる瞬間に「…ぉ」とよろける王子様もいるのでございます。
ああもうこんなことならダイエットに本気出しときゃよかった…。さっきの居酒屋で、煮込みのおかわりするんじゃなかった…。
かくして、羞恥と後悔ごとおんぶされた推定体重52キロのお姫様は、無事2LDKのお城にたどり着いたのでございます。
颯爽と馬から降りた王子様に「お迎えにあがりました、姫」とひざまずかれたワタクシは、お姫様抱っこでお城に連れていかれる日を夢見ておりました。
ですが皆さん、現実はそう甘いものではございませんことよ。
「だ、大丈夫?」
差し出された背中にはどう考えても横座りするわけにはいかず、失礼しますと私はその腰にまたがった。
王子様のすべてが逞しく力持ちではないのです。
姫を背負い、立ち上がる瞬間に「…ぉ」とよろける王子様もいるのでございます。
ああもうこんなことならダイエットに本気出しときゃよかった…。さっきの居酒屋で、煮込みのおかわりするんじゃなかった…。
かくして、羞恥と後悔ごとおんぶされた推定体重52キロのお姫様は、無事2LDKのお城にたどり着いたのでございます。