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初音さんの二十日間
第9章 闘え!アラサー女!
ソファーの右端と左端。
定位置に座った私たちは、熱いココアを黙ってふぅふぅ吹いていた。
いろんな事がありすぎて、何から話せばいいのかわからない。
「なんだかいろんな事ありすぎた一日だったなぁ」
「いろいろと…ごめんなさい」
ソファーの上で膝を抱える柊二くんは、大きな猫みたいで可愛らしい。路上での抱擁の続きをチラリと想像すると、頬が火照ってしまいそう。
「こちらこそ、巻き込んで嫌な思いをさせたよね。ごめん」
「あの人が…初音さんの彼氏?」
「元、彼氏」
「え?」
膝に乗せていたあごを離し驚いた顔を向けた柊二くんに、私は笑顔を返した。
「さっきね、今後一切関わるな!って啖呵を切ってやった」
「そっそれって俺があんなことしたのを見られちゃったから!?だったら何でもないんだって、俺、説明しますから!」
慌てて立ち上がろうとする肩を押さえて
「違う違う。柊二くんのせいじゃない」
ハウスハウス、と座らせる。
猫だったり犬だったり忙しい。
定位置に座った私たちは、熱いココアを黙ってふぅふぅ吹いていた。
いろんな事がありすぎて、何から話せばいいのかわからない。
「なんだかいろんな事ありすぎた一日だったなぁ」
「いろいろと…ごめんなさい」
ソファーの上で膝を抱える柊二くんは、大きな猫みたいで可愛らしい。路上での抱擁の続きをチラリと想像すると、頬が火照ってしまいそう。
「こちらこそ、巻き込んで嫌な思いをさせたよね。ごめん」
「あの人が…初音さんの彼氏?」
「元、彼氏」
「え?」
膝に乗せていたあごを離し驚いた顔を向けた柊二くんに、私は笑顔を返した。
「さっきね、今後一切関わるな!って啖呵を切ってやった」
「そっそれって俺があんなことしたのを見られちゃったから!?だったら何でもないんだって、俺、説明しますから!」
慌てて立ち上がろうとする肩を押さえて
「違う違う。柊二くんのせいじゃない」
ハウスハウス、と座らせる。
猫だったり犬だったり忙しい。