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初音さんの二十日間
第9章 闘え!アラサー女!
「見てわかったと思うけど、あのおっさんとは不倫の関係でした」
反応が怖くて、目を合わせないように前を向いたまま話した。
「柊二くんのお母さんと同じことをしていました。柊二くんから話を聞いたとき、正義感振りかざして怒りましたけど、そんな資格なかったのです。申し訳ない」
「それは…」
「呆れられてもなじられても仕方ない私です。が、ちょっとだけ語らせてもらえませんか?」
深呼吸してから、私は山辺との出会いから終わるまでを話した。柊二くんは黙って聞いている。
「彼との始まりはノリや勢いだったんだけど、その時の私には寂しさとか虚しさっていう隙間があったんだよね。彼には彼で家庭と仕事だけでは埋まらない隙間があったんだと思う。その隙間のカタチがね、一致しちゃったんだよね」
「でも時間が経つうちに、その隙間のカタチが変わってきたの。だからピッタリ合わなくなってきた。それが終わりの原因」
反応が怖くて、目を合わせないように前を向いたまま話した。
「柊二くんのお母さんと同じことをしていました。柊二くんから話を聞いたとき、正義感振りかざして怒りましたけど、そんな資格なかったのです。申し訳ない」
「それは…」
「呆れられてもなじられても仕方ない私です。が、ちょっとだけ語らせてもらえませんか?」
深呼吸してから、私は山辺との出会いから終わるまでを話した。柊二くんは黙って聞いている。
「彼との始まりはノリや勢いだったんだけど、その時の私には寂しさとか虚しさっていう隙間があったんだよね。彼には彼で家庭と仕事だけでは埋まらない隙間があったんだと思う。その隙間のカタチがね、一致しちゃったんだよね」
「でも時間が経つうちに、その隙間のカタチが変わってきたの。だからピッタリ合わなくなってきた。それが終わりの原因」