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純の恋人
第5章 三人の正体

「オレが心配なのは、純ちゃんがオレを受け入れてくれるかどうかだけだよ。オレの過去を知ったら、嫌いになったりしない? オレの全部を、純ちゃんは受け止めてくれる?」
確かに私は、未だにイドさんの事を何も知らない。過去に何をしていたかはもちろん、名前すら知らない。普通はもっと相手の事を知ってから受け入れるものだろう。
「……嫌いになんて、なりません。このまま、最後まで……抱いてください」
私はイドさんの腰に足を絡ませ、目を閉じる。イドさんの吐息が頬を通り過ぎた後、熱いものが、ぐっと私を割り開いて入ってきた。
「ん……っ」
空っぽな私が、満たされていく。さっきとは違う涙が止まらなくなる。潤ったそこは、イドさんを引き込んで吸い付く。根元まで繋がっても、まだ足りない。全部溶けて、一つになりたかった。
「イドさ……っ、ああっ!」
抜ける直前まで引き抜かれて、一気に突き上げられる。下腹部から走る快感に、全身が粟立った。
「純ちゃん……可愛い」
イドさんは息を荒げても、私をいたわってくれる。びりびり痺れる手を握られると、もっと深く繋がれた気がした。

