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純の恋人
第5章 三人の正体

私も言いたい事がたくさんあるのに、言葉にならない。ありがとうも好きも、喘ぎに変わって溶けてしまう。押し上げられる快感に、抗う術はなかった。
「、く……イク、あああっ!」
駆けめぐる雷撃に身を震わせた瞬間、奥に熱いものが叩きつけられる。イドさんはべしゃりと崩れると、中に入れたまま私を抱きしめた。
「はー……気持ち良い。純ちゃん、もう他の男に抱かれちゃ駄目だよ? 約束破ったら、針千本……いや、オレのこれ、千回イかせるまで飲ませるから」
「ふふ……それじゃ、お仕置きにならないです。今だって、千回イってもらいたいですよ?」
「純ちゃんてば、絶倫! じゃあさ、もう一回、いいよね?」
ふざけていると思っていたら、埋まったままのイドさんが動き始める。波にさらわれまた泣く羽目になるのは、予想通りの結末だった。
どのぐらいの間、繋がっていたんだろう。気が付けばすっかり日は傾いていて、別れの時が迫っていた。
私達は身を綺麗にして着替えると、ひとまず寝室から出る。本当は、もっとずっと一緒にいたい。でもイドさんの体を思えば、引き止める事は出来なかった。

