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純の恋人
第5章 三人の正体
 
「ご、ごめんなさい」

 ひとまず私は、誰が来たのかを確認しに向かう。ドアスコープから覗いた向こう、立っていたのは、国重さんだった。

「こんにちは……どうしたんですか、その荷物」

 私は慌ててドアを開いて、国重さんをまじまじと眺める。旅行用みたいなバッグと、茶封筒を脇に抱えた国重さんは、まるで我が家に帰ってきたかのように、のしのし中へ上がってきた。

「退院祝いはないが、土産話は大量に抱えてきた。長くなるが、構わないな?」

「え? あ、の……」

 私が口を挟む間もなく、国重さんはイドさんと顔を合わせてしまう。やましい事は何もなくても、なんとなく気まずい。国重さんはイドさんを見つけると眉間に皺を寄せ、溜め息を漏らした。

「お前、入院患者じゃなかったのか? 病院を抜け出して、何をしている」

 国重さんの不遜な態度は相変わらずで、イドさんもちょっと瞳がつり上がる。そして私を抱き締めると、強く言い放った。

「彼氏が彼女の退院祝いに来て、文句あるんですか? 外出は病院から許可もらってますから」

「そうか、だがもう帰る時間だろう。悪いが俺もこいつに用がある。今日は帰ってくれ」
 
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