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純の恋人
第5章 三人の正体
 
 それに女性のどちらかが私だとすれば、もう一人は誰なのか。同じバンドのメンバーだったなら、入院後に何かしらアクションがあってもおかしくはない。現に松永さんと宮城さんは、父に口止めされながらも来ていたんだし。一人だけ、しかも女性という、父から最も警戒されにくい立場の人が来ないのも不自然だ。

「そこまでは、まだ俺も分からない。何せこのバンドは、顔出しNGだ。公式の捜査ならともかく、ただの個人じゃ週刊誌程度の知識しか手に入らないからな」

 ジャケットの四人は、ビジュアル系バンドだけあって、仮面に加えて化粧もばっちりしている。松永さんだって、テレビで言われなきゃ同一人物だとはとても分からなかった。もちろんもう一人の男の人が、宮城さんである保証もない。

「だがな、多分もう一人の男は宮城だぞ」

「え?」

「メンバーの名前、見てみろ」

 国重さんは私からCDを奪い、中の歌詞カードを見せる。歌詞と共に書かれていたメンバーの名前に、私は背筋が寒くなる。

 リーダー兼ドラムが、MⅡ。これは松永さんの芸名だ。イニシャルにMが二つ入るから、MⅡなんだろうか。
 
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