この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
純の恋人
第8章 不信
 
 事故じゃなきゃ、とカナは病院で口走ったいたけれど、それは犯人だからじゃない。自分が目を離さなければと、後悔していたからだ。確かにそれは、逃げなのかもしれない。でも私のために、そこまで気を病んでほしくはない。今の私も、過去の私と気持ちは同じだった。

 どうして、私の恋人だなんて嘘をついたのか。そんな馬鹿な質問は、出来なかった。代わりに若頭が、カナに訊ねる。

「あなた、事故の後彼女の部屋に入りませんでしたか? 実は事故後に、ストーカーの証拠が部屋から消えているんです。あなたはその行方を知りませんか?」

「いえ……知りません。大体、どうやって部屋まで入るんですか。俺は純の部屋の鍵も持ってないですし」

「それでは、もう一つ。宮城 昌哉は、あなたの目から見て不審ではありませんか?」

 カナが犯人でないとすれば、恋人を名乗った三人で残るのは、宮城さんだけ。けれどカナは、問いに対して首を横に振った。

「あいつは馬鹿だけど、ストーカーとかひき逃げとか、そんな陰湿な事をする奴じゃないと思います。どっちかと言えば俺は、雅樹さんが怪しいと思います」
 
/246ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ