この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
純の恋人
第8章 不信
 
「松永 雅樹が? それはどうして」

「だって、雅樹さんは理由もないのに、純の恋人だなんて嘘をついたんです。ストーカーは純がアンジュだった事も知ってたし、雅樹さんなら条件に当てはまるなって」

 松永さんが独自に捜査していた事を知らないカナが、松永さんを疑うのは仕方ない。けれどこれで、事件の手かがりはなくなってしまった。

「なるほど、そうですか。では後は、宮城から話を聞くしかないようですね」

 若頭も頭打ちを感じたようで、頷くと携帯を手に取る。そして短い通話を終えると、私に笑顔を向けた。

「今、成実を呼びましたから、あなたは明日に向けて休んでください。そのまま護衛として置いて、明日宮城の元に向かわせましょう」

「護衛って、でも……」

「成実は多少頭が軽いですが、僕の意図に反するような馬鹿はしませんよ。しっかり躾はしています」

 多分、嫌だと言っても聞かないだろうし、私を商品だと思っているうちは大丈夫だろう。あまり機嫌を損ねて怖い事を言われないうちに、私は頷いた。

「僕は、彼ともう少し話をします。ああ、ご心配なく、あなたとは無関係の別件ですからね」
 
/246ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ