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純の恋人
第2章 三人の男
「ごめんなさい……」
「なんだか今日の純は、ずっと謝ってるな。純を責めてる訳じゃないんだ」
そんな事は分かっているけれど、なんとなく謝らずにはいられないのだ。田中さんが『私』を心配すればするほど、罪悪感と焦りが胸に広まっていた。
「純」
田中さんは私の腕を取り、抱き寄せると、ぽつりと呟く。
「このまま、戻らなければいいのに……」
「え……?」
小さいけれど確かに聞き取れた田中さんの言葉は、態度とは裏腹だった。誰よりも欠けた私を見ているはずなのに、記憶が戻らない事を望む意味が分からない。私は真意を問いただそうとしたけれど、それはキスで塞がれてしまった。
病衣の隙間から胸に手を差し込まれて、乳首を摘まれる。宮城さんに取り払われてから、面倒でブラを付け直さなかったため、そこに障害物はない。直接触れる手に、びくりと体が震えた。
「俺のために、外しててくれた? もうここ、固くなってる」
くりくりとこねられるたびに、私は体を震わせ仰け反らせてしまう。気を良くした田中さんは背中に妖しく撫でながら、病衣の上から私の胸に舌を這わせた。