この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
純の恋人
第1章 欠陥品の彼女
 
「申し訳ありませんが、まったく見覚えがありません」

「そっか。いや、いいんだ。こうして二人でいれば、きっとすぐ思い出すよ。そしたら、純が誰のものなのかも、はっきりするだろうし」

 寂しげな表情を浮かべる彼について私が知っているのは名前と、私と同じ二十三歳である事だけ。ああそれと、女の人にモテそうなイケメンだって事も、見れば分かる。金髪にジャラジャラピアスをつけたその見た目は、いかにも遊んでいそうだし。実際彼を見かけた看護師さんは、見とれてうっとりしていた。

「田中さん、今日はわざわざ見舞いに来てくださってありがとうございます。しかし、もうすぐ看護師さんがいらっしゃる時間なので、今日はそろそろお帰りいただいてもよろしいでしょうか」

「うん……また来る」

 彼はすっかり大人しくなった陰茎をしまうと、ベッドから下りる。そして私が病衣を身に着けたのを確認すると、仕切りのカーテンを開いた。

 ここは四人部屋だけど、隣と、斜め向かいには誰もいない。綺麗に畳まれた布団が、シーツの上に乗っていた。

 そして向かいには、閉められたカーテン。私はその頼りないプライベートルームが開かれているのを、一度も見た事がなかった。
 
/246ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ