この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
純の恋人
第4章 そして誰もいなくなった
「とにかくだな、お前が父親と確執があった事、ストーカーの容疑者達と高校時代からの知り合いだった事は確定したんだ。お前、高校はどこだ?」
「えっと……」
通うはずだった、いや、実際通っていたであろう高校の名を告げると、国重さんは両腕を前に組む。
「予定変更だ、俺はそっちを当たってみる。お前、一つ頼み事があるんだが出来るか?」
「私に出来る事ならなんでもします。何をすればいいんですか?」
私の返事に、今度は国重さんが目を丸くする。
「……国重さん?」
「ああ、いやすまない。そんなにきっぱりと出来ると言うとは思ってなくてな」
国重さんは顔を近付け、まじまじと私を見つめる。冷たい印象の切れ長な瞳も、近付いて見ると様になる。見られると、なんだか、変な気分だ。
「なんだ、顔が赤いぞ? さっきの頭痛、熱の影響もあったんじゃないのか?」
私の気持ちに全く気付かず、国重さんは額に手を当ててくる。冷たい人は手が温かい、なんて昔から言うけれど、国重さんもそれは例外ではない。額に当たる温もりに、下腹部から背筋にぞくりと生温かいものが走った。