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純の恋人
第5章 三人の正体

「……イドさん」
なんだか、すごく今イドさんに甘えたい。私がイドさんの服の裾を引けば、彼はすぐに私の気持ちを察してくれた。
「これからは、恋人の時間だね。ホントは外に慣れたりなんだりしなきゃいけないんだけど……その前に、オレのワガママ、聞いてくれる?」
これから、私はイドさんのものになる。心臓は激しく鳴るけれど、決して嫌な鼓動じゃない。手を取るのは、私自身だった。
さっき姉と共に入った寝室まで、今度はイドさんと入る。二人で寝るには少し小さいベッドだけど、病院のベッドと違って安心できた。
「あ、あの、でもする前に、シャワー浴びたいかも……」
「別にいいよ、もうオレ我慢できないもん。ほら触ってみて? こんなになってるから」
イドさんは私を寝かせると、私の手をイドさん自身に導く。そこはもう窮屈になっていて、布越しでも熱かった。
「あー、でもオレが臭くて嫌って事なら、ささっと浴びよっか」
「いえ、そんな事はないです! 私、イドさんだったらなんでも好きです!」
慌てて首を振れば、イドさんは子どもみたいに満面の笑みを浮かべる。

