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純の恋人
第5章 三人の正体

イドさんのこういう表情は、ずるい。可愛いくせにカッコ良くて、何も言えなくなってしまう。イドさんは詰まった私の唇を塞ぐと、邪魔な服を脱がせていった。
清楚に見える服がベッドの外に投げ出され、残ったのは素の私だけ。まだお昼、明るさは羞恥心となって、胸は腕で、下半身はぎゅっと閉じて出来るだけ隠してしまった。
「純ちゃーん、これじゃなんにも出来ないよ?」
「だって、恥ずかしい……」
「今までだって見てきたじゃん。恥ずかしがらなくたって、純ちゃんはいつも可愛いよ」
確かに、外やトイレで抱き合っておきながら、今さら恥ずかしいなんて矛盾している。けれど今日は今までと違う。だから、感じる想いも違うんだ。
「イドさんも、脱いでください。私だけじゃ嫌です」
「じゃあ、純ちゃんが脱がせて? ほら」
イドさんは膝立ちして、手を広げて私を待ち構える。脱がされるよりは脱がせる方が変な気持ちを抱かずに済むような気がしたけれど、これもけっこう恥ずかしかった。段々と露わになる素肌に、頬ずりしたくなる。
そして悶々としたままズボンとパンツを下ろした時、私はふと気付いた。

