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桃尻娘はpeachpie🍑
第10章 心と身体は別?
「熱がある?病院に行かないと。親の連絡先は分かる?」
少女に南條は尋ねた。

「今日、熱が出て学校を休んだの。ママの仕事場には連絡したらダメだから…」

「え?ダメって…他に家族は?」

少女は声を出さずに泣きだしていた。

「泣くなよ。泣かなくていい。分かったから…でも、家に行こうな。」

南條は少女を抱き上げ、「何階?」と尋ねエレベーターに乗り込んだ。

南條が少女の家の前に来て、少女を降ろそうとしたが、南條にしがみついて離れなかった。

深いため息をついて南條らドアを開け家に入った。
真っ暗な部屋だった。
電気のスイッチを押し、明かりをつけた。
そして少女が示す部屋に連れて行った。

学習机とベッドに布団が敷いてあるだけの質素な部屋で
ダンボールがいくつも積み上げられていた。

少女をベッドに寝かせ、南條が出て行こうとすると
南條の服を少女は握り締めていた。

南條はまたため息をつき少女の方を向いた。

そして少女が寝入るまでずっと手を握り締めていたのだった。


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