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桃尻娘はpeachpie🍑
第11章 好きだから…
「桃ちゃん?」
南條が部屋のドアをノックした。
「入るよ。」
と、ドアを開け部屋の電気を付けずにベッドの傍にしゃがんだ。

「お母さんのお腹の中の赤ちゃんは俺の子供じゃ無くて…違う男性の子なんだ。相手の男性は妻子持ちで…だから…パパがいないから俺だって。ははは。桃ちゃんのパパになるのもいいかな…って。」

桃子は布団を捲り上げ
「何言ってるの?パパになるって…そんな簡単に言わないで!」

桃子は起き上がり、リビングにいる母親の元に行き殴り掛かった。

「私を…私も満足に面倒見れないくせに、子供なんて作らないでよ!その子にも寂しい想いをさせる気なの?まともに育てることができないなら、堕ろしなさいよ!」

南條は桃子を掴み頬を軽く叩いた。

「桃ちゃん?簡単に堕すなんて言うなよ。お母さんもここまで桃ちゃんを必死に育てたんだよ。」

「こんな寂しい想いをさせて…いつも一人だったわ。参観会も運動会も…いつも一人…もう一人寂しい子を増やすの?」

桃子は立ったまま涙を流していた。

「先のことは、またゆっくり考えよう。今の事を。。ほら、ご飯食べよう。桃ちゃんにはお粥作ったから。ねっ。」

親子の確執には南條も介入するできなかった。
南條も又、親と確執があったからだった。




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