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桃尻娘はpeachpie🍑
第11章 好きだから…
桃子の部活の練習を松本は暫く見ていた。

桃子の腕や脚に何箇所か青あざがあった。


桃子のクラスメイトが朝言った事は本当なんだろうか…
松本は桃子に疑念を抱いていた。

最後までされてしまった?
それより、なぜそんな大事な事を言ってくれない?
自分は必要とされていない?

いろんな事が頭の中を回っていた。


桃子が部活を終えるまで松本は待っていた。


「松本君?待っていてくれたの?塾は?」

「塾は休みだったから。一緒に帰ろうと思って。」

「ありがとう。待たせてしまって…」

松本は暗かった。

「桃子さぁ、俺に何も話してくれないよな…」

「え?」

「頼りにならないかも知れないけど、少しくらいは力になれるかも知れないのに。」

「あ…ん…ごめん…なさい。」

「謝らなくてもいいよ。」

「これから話すように…」

「だからさっ!」

「え?」

「この手…脚のあざ…ホームに落ちた時の事とか…家の事とか…相談とかして欲しかったりするんだよ。何にも話してくれないから、いろいろ考えてしまって…俺の事も興味無いみたいだし…俺を好き?」

「え?す…好きよ。」

「あの男とどっちが好きなんだよ?」

「あの男?」

「同じマンションの…」

「あ…」

桃子は俯いてしまった。


松本と一緒にいるとときめくが、南條と一緒にいると安心する。
セックスでも松本より南條とした方が感じる。

そんな事は言えない。

「俺は桃子が好きだ。だから桃子をいつも見ている。でも桃子は…俺を見て無いもんな。」

そう言って松本は走っていってしまった。

「お別れ?」
桃子は一人力無く駅まで歩いていた。

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