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桃尻娘はpeachpie🍑
第11章 好きだから…
翌日、松本は電車にいなかった。

松本はいなかったが、痴漢はいた。

桃子のお尻をサワサワと触っていた。
桃子はその手を掴み、爪の先で思い切り引っ掻いた。

「ってっ!」
と背後で声がした。

桃子は振り返り、声の主と思われる男を睨みつけた。

周りにいた人達は一斉にその男を見た。

桃子は無言のまま前を向いた。



ラインにもメールにも松本から連絡は無かった。

二股をしていた自分が悪いのだから仕方が無い…

が…
南條からも連絡は無かったのだ。

「仕事、忙しいのかな…」

桃子はまだ学生で社会人の忙しさは分かりきれなかった。

クラスメイトからは、婦女暴行をされた被害者だと噂をされ、
松本とは別れ…
家では毎日、母親は夫になろうとしている男とイチャついている

部活でもうまくいかずに、桃子は居場所がなくなっていた。

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