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I can never thank you enough
第1章 桃☆マジック!~甘い果実酒にふわふわ~
「……んっっ…!」
すぐさま重ねられた陽輔の唇。
華子の少しだけ開いたその唇をこじ開けるように、ねっとりとした桃の実が舌と一緒に華子の口のなかに入りこんで来た。
――― 甘くて、ようちゃんの味がする
甘いその桃の実を口に含んだ陽輔は、雛鳥にエサを与えるかのごとく、口移しでその軟らかな実を華子に与える。
口に含めば崩れてしまいそうな程に、軟らかくトロリとした甘い味が華子の口の中一杯に広がって、鼻から抜けるその桃酒の薫りにクラクラした。
陽輔の舌が優しく華子の歯列をなぞるように動いて。
華子の口腔内を味わうようなその動きに、躯がぴくんと跳ねた。