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I can never thank you enough
第1章 桃☆マジック!~甘い果実酒にふわふわ~
「………くすっ。華子は甘いね」
惚けたような表情。
とろんとした瞳で陽輔を見つめていた華子だったが、
陽輔のその言葉にその瞳が恥ずかしそうに瞬いて。
華子を真っ直ぐ見つめる陽輔の視線。
それから目を逸らそうと伏し目がちになった華子の長い睫毛がかすかに揺れていた。
陽輔は華子の瞼にそっと口付けを落とす。
「よう…ちゃ…」
「華子を食べちゃおうかな」
「…やぁ、そんなこと、言わな…いで////」
そんな恥ずかしいこと…口にしないで。
紅くなった躯が更に熱くなるような…陽輔の少し笑みを含んだその言葉に、華子はそんな事を思うのだけれど、その啄むような口づけは止むことがなかった。
瞼に。
鼻の頭に。
頬に。
顎の先に。
段々と降りてきたその口づけはやがて首筋に移って。
トクトクと脈打つその場所が、高まる期待にドキドキしているのが自分で解るぐらいに華子の鼓動は早くなっていた。