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I can never thank you enough
第1章 桃☆マジック!~甘い果実酒にふわふわ~
「んーんんっ!」
―――お水!お水飲みたい!
その桃酒は一気に飲むには濃すぎる代物で。
甘さとアルコール度数の高さで、華子の喉が熱く焼けるようだった。
口の中が濃い桃酒の風味でいっぱいになり、華子の喉はそれを洗い流すような物を求めてしまう。
テーブルの上にある、桃酒をソーダ水で割った物が華子の目に入って。
―――あっ、アレでいいや!
手近にあったそれで、喉を潤そうと手を伸ばした。
でも、急に摂取したその桃酒は案外早く効いてきて。
―――あれれ?クラクラする。
ぐらりと傾く躯。
「華子、危ないっ!」