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I can never thank you enough
第1章 桃☆マジック!~甘い果実酒にふわふわ~

―――ふっ、今さらだよ。はな。


散々煽っておいて、“何が今のなし――”なのか。


「はな」


華子の名前を呼びながら、陽輔は四つん這いになり、華子を追い詰めて行く。

陽輔の自分を見つめる色っぽい目付きにドキっとして、華子の腰から力が抜けてしまう。


特に逃げる理由なんか無いのに―――。


追い詰められれば、本能的に後ずさってしまうのは何故なのか。


―――ドンッ


自分の背後に壁を感じて。壁際まで追い詰められた華子にもう逃げ場は無かった。



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