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I can never thank you enough
第1章 桃☆マジック!~甘い果実酒にふわふわ~
「よう……ちゃん?」
自分にすり寄ってきた陽輔のその姿は猫のような――いや、忍びよる豹みたいだと華子は思う。
おでこにコツンとおでこをつけられて。
「華子にお願いがあるんだけど」
陽輔の甘い声。
華子の大好きなその笑顔で、にっこりと微笑まれ、お願いがあるなんて言われたら―――断れるわけなんか…ない、もん。
お願いがある。
そう言いながら、華子の太ももをなぞる陽輔のその手はひんやりと冷たかった。
華子の火照って、神経が過敏になっているその肌は、陽輔が触れる度に微かに震え、陽輔のその指に触れらる度にその戦慄きが陽輔の指に伝わる。