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I can never thank you enough
第1章 桃☆マジック!~甘い果実酒にふわふわ~

袋の中には果実酒の入った瓶。
そして手書きのメッセージカードが入っていた。


―― 道理で重いはず~!


瓶の中。琥珀色のとろりとした液体が、廊下のライトの下でキラキラと柔らかな光を放って。
中の桃の果実が下に沈んでいる。


「何か、お祝いなんだってさ。妙にテンションが高くってさぁ、華子と俺に是非にっ!て押し付けられたんだ」

「カード入ってるよ?
んーとね、《去年作った桃の果実酒です。二人でな・か・よ・く飲んでね byみぃ》そう書いてる……」


相変わらず毛筆で。
華子は読めるけど、陽輔には何を書いてあるのか良く解らなかった。


「アイツの字はじいさんの年賀状みたいだなぁ。読めなきゃ意味…無いのに」

「何気に失礼だよ?ようちゃん。
桃の果実酒だって!私飲んだこと無いもん!
これ今日の晩酌にしよーよ?」

「ああ」


みぃが準備したその果実酒を素直に口にしてもいいものだろうか……そんな気持ちが陽輔の心の中に沸き起こるけれど。

まぁ、華子の喘ぐ姿を書くのが好きな作者だから、俺にとって悪い様にはならない筈で。



―――その点では意見が一致してるもんな



明日は休みで朝寝坊できるから。
今日は二人でゆっくり夜を楽しむ予定だ。


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