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第2章 ブラックヒストリーというやつ

歌はうまくはならなかったけど、かつ舌は普通のレベルに近付き｢にゅーみ｣から卒業できた。


けれど、クラスで受けた軽い苛めのせいか、引っ込み思案になってしまった。


――目立たない様にこっそりと存在していようーー
　心に決めた。暗い思春期まっしぐらだった。


　オカルトや"おまじない"なる物にハマっていったのは、その頃からだ。

　超常現象や宇宙人の何だかんだの特集がメインの雑誌

“ヌー"
と、｢好きな人を振り向かせる呪術｣
｢貴女を月の女神の様に美しく変える呪術｣
などという占いとおまじないが載っている（一例だが）雑誌
"メロン・ガール"
は、思春期のゆうみの愛読書であり、バイブルだった。