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第2章 ブラックヒストリーというやつ

　BLは立派なひとつのジャンルだ。そこは声を大にして言いたい、しかし、女の子達はそこに何を求めているのだろう。

　男×男、女×男という組合わせが違うだけで、ラブストーリーには変わらないわけで。

　妊娠するかしないか、という決定的な違いはあるが。

　そこなんだろうか？だから安心して読めるのだろうか?

　いや、最近は女体化だとか、男でも妊娠するだとかいうジャンルもあるから……いちがいに言えない。

　しかし、とにかく、「愛し合う」行為そのものが未知の領域なわけで、ガッツリした描写を求めてはいない。

　ライトな表現のものを読んでは、「うへへ」と悶えていた。
　
　リアルと、創作の世界は全く別ものだ、ということくらいは理解している。]]

　そんなゆうみは、ある日突然BLが読めなくなってしまった。

　貴也と喧嘩をしたあの日からだ。