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恋のたまご、割るのはダレ?
第2章 ブラックヒストリーというやつ
「だから!男と男のイチャイチャなんて見たくもねーんだよっ」
「なんで――!いいじゃん!男と男って思わなければいけるでしょ?
だからさあ……受けと攻めってのがあって――攻めの方が男役で……」
「か――っ!……俺は……可哀想なお前の為に良かれと思って……この気色悪い趣味に付き合ってきたけどなあ……もう限界なんだよっ」
「な……!何よ!可哀想なって!」
いつもの様に貴也の部屋へ遊びにいって、当事ゆうみが大のお気に入りだったBLノベル「蕩けるまで溺愛(あい)してやっからな」の朗読をしよう、とゆうみが嬉々として本を広げた時、貴也は本をはたき落とし、ゆうみへ突っかかって来たのだった。