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恋のたまご、割るのはダレ?
第2章 ブラックヒストリーというやつ
「うぴょおおおおっ」
ゆうみに頭突きされた貴也はイケメンが台無しになる奇声をあげ、テーブルに顔面をぶつけた。
「は、は萩原君!大丈夫かい?」
茂野課長の早口がさらに高速になっている。
「ゆうみの反撃~決まった――!ドゥルドゥルドゥル」
泥酔した昌美は、テーブルに突っ伏したままの貴也の背中をバーンと殴った。
「ちょ、丸谷さんてば何をしてんですかっ!萩原さんっ!しっかり!」
大池は、昌美の腕を引っ張り貴也からひっぺがそうとする。勢いあまって、ふたりは折り重なって畳に倒れ込んでしまった。