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色華短編集
第2章 めぐみの巻 売る女
買い物を済ませ、めぐみ達の家に向かう

[この辺り、昼の彼女と別れた所だ・・・
どことなく声も似ている気もするが・・・
気のせいか・・・]

無邪気に子供達と話しをしているめぐみの後ろ姿を昼の女と姿を重ねる

『・・・あの・・・』

『着きましたよ!』

『えっ!? はいっ!?』

妄想の世界から引き戻され慌てて返事をする

マンションに入りエレベーターから下りると部屋の前に案内される

『散らかってますがどうぞ』

『はっ、はい、お邪魔します』

深々と頭を下げ部屋に入るそんな姿を見て子供達は面白がり2人してからかう

『それじゃあ、支度するのでくつろいでくださいな』

めぐみはエプロンを着けキッチンに向かう

『ふぅ・・・』

ソファに腰掛け携帯のチェックをし妻からのメールに返信が打ち終わる頃

『パパ〜遊ぼ〜』

『涼君パパ〜遊ぼ〜』

2人が飛び乗ってくる

『よ〜し 何するかな?』

子供達と遊ぶ涼の父
久々に一般家庭の光景を楽しみながら支度をするめぐみだった
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