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色華短編集
第33章 U字溝の巻 用水路
俺はU字溝・・・

何処にでもある大きめのU字溝だ

何の因果か俺は物の癖に意識と前世の記憶がある
前世は和式便器
洋式に変更されるという事で取り壊された・・・

そしてU字溝に産まれ換わった俺は堤防横の農業用水に使われるために設置された・・・

[ふぅ・・・今日も静かだ・・・]

U字溝の俺は雑木林の間から溢れる陽射しと田んぼに流れる用水のせせらぎに浸っていた

[前世は色々あったな・・・
毎日色々な奴が糞尿をぶちまけられ、時には血塗れゲロ塗れにしやがった・・・
唯一の癒しは毎日綺麗に磨いてくれる掃除のおばさんだったな・・・]

いつもの様に昔を懐かしんでいると

ガサガサッ!

茂みを掻き分ける音がした

[誰か来たな・・・また近所のガキか農家のおっさんだろ・・・]

物だから動く事は出来ないが何故か視覚、聴覚、嗅覚はある
人影は俺に跨がるとズボンに手を掛ける

ゴソゴソッ・・・

[オイオイ!まさか・・・]

ズボンが下ろされ、でかい尻が露になった次の瞬間、尻の穴が大きく開く

『ハッッ!!ウ・・・ウゥ・・・ン♪』

ブリッ!

ブリブリブリ!!

大量の糞が容赦なく俺に降り注ぐ

[産まれ換わっても、これかよ!!]

払い除ける手段の無い俺は匂いと汚れに耐えるしかない

[ったく!!臭いし汚ねぇなぁ・・・]

『オフッ!オフッ!オオオオオ〜ッ!!』

ブリブリブリ!!

ブチャ!

ブチャ!

掛け声と共にいまだ降り注ぐ糞
しかししばらくすると出しきったのか辺りが静かになった・・・




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