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色華短編集
第40章 涼子の巻 寝取られ その後…
召集日 当日

私は仕事を済ませ皆が集まる飲み屋へと向かう

[連中の驚く顔が楽しみだな・・・]

着くと既に皆は集まり飲み始めていた

『召集を掛けた本人が1番最後とはね!』

『新参者のくせに・・・』

まるで俺達の方が妻をよく知っていると言わんばかりに嫌味を言ってくる

『いやぁ〜すみません』

頭を下げながら挨拶にまわる
私も酒を飲み始め溶け込もうとするが新参者の私は半ば蚊帳の外だった
酒が進みそこそこ盛り上がってきた頃、立ち上がり話し出す

『さて、皆様に大切なお話があります!』

半分は注目していたが何人かは見向きもしなかった

『え〜っと・・・お話とは、今後、涼子との事についてなんですが・・・』

そこまで話し出すと見向きもしなかった者達がヤジを飛ばし出す

[こういう奴等は後々面倒になるな・・・]

そう判断した私は

『今、ヤジを飛ばした方々達は訴えてもいいんですね?』

その言葉に ハァ? という顔をする

『涼子は私の妻です・・・』

突然の告白に皆は一瞬ポカーンとする

『冗談だろ・・・』

『ハッタリかますな!!』

そう言われる中、鞄から証明できる写真等を取りだし皆に見せる

『マジかよ・・・』

証拠を見た連中の表情がみるみるうちに青ざめてゆく

ビクッ!

ビクビクッ!

[我慢、我慢・・・]

絶頂を迎えそうなのをこらえながら私は話を続ける

『私は離婚を始めあなた達を訴える覚悟はあります・・・』

その言葉を言った途端、ヤジを飛ばしていた連中は帰ろうとする

『逃げるんですか?去っても良いですが先ずはこれにサインしてください!』

鞄からこれまでの事を他言しない、今後妻には接触しないという同意書を差し出す

『チッ!!』

証拠を握られている以上仕方なくサインをすると部屋から出ていった

『さてと・・・』

改めて私は部屋を見渡す

[5、6人か・・・]

未だ怯えている連中に

『こんな形でふるいに掛けた事を先ずはお詫び致します・・・』

そう言うと私は計画を話し出す

『・・・以上です、悪い話では無いかと思いますがいかがですか?』

青ざめた表情が消えたとはいえ、私の計画に渋い顔をする

『ほんとうにしていいのか…?』

『大丈夫です、私や妻、皆も楽しめると思います』

しばし沈黙が続いたが1人が口を開いた・・・





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