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微Sな同僚に犯されて
第4章 4
凜は椎名を見上げて懇願する。今すぐこんなことはやめてほしい、と。でも椎名はにやにやと笑うだけで椎名自身を引き抜く様子は全くなかった。
『どうしたんだ、渋沢さん。具合が悪いのか?』
「ちょっと疲れたみたいで……んっ!」
『大丈夫か? これから見舞いに行こうか?』
椎名の顔から一瞬にして笑みが消えた。そしてベッドについていた右手で凛のスマホを取り上げ、タップした。もしもし?、という岡田部長の声が大きく聞こえた。どうやらハンズフリーにしたようだ。
『渋沢さんのことが心配だ。これから向かうよ』
「いえ、大丈……夫で、す」
『そんなことを言うな。甘えなさい。何か欲しいものは』
「ほ、本当にいいんです。あの、大丈夫ですから」
『なにを遠慮している。すぐにいくよ。というか僕が渋沢さんの顔を見たいんだ。そんな甘い声を聞かされたら、本物の声を聴きたくなってしまうよ』
「え、あの、こ、困ります」
『昨夜の君の声を思い出してしまったんだ。かわいかったよ』
いけない、ばれてしまう。椎名はぎろりと凛を睨んでいた。昨日?、と小さく椎名がつぶやく。
「と、とにかく大丈夫ですから! あの、お、おやすみなさい!!」
そうか、じゃあ明日、という岡田部長の声が聞こえて、通話は切れた。凛はほっとしたと同時に背中に変な汗が流れたことに気づいた。椎名がふん、と鼻を鳴らした。
「なんだよ、今の会話」
『どうしたんだ、渋沢さん。具合が悪いのか?』
「ちょっと疲れたみたいで……んっ!」
『大丈夫か? これから見舞いに行こうか?』
椎名の顔から一瞬にして笑みが消えた。そしてベッドについていた右手で凛のスマホを取り上げ、タップした。もしもし?、という岡田部長の声が大きく聞こえた。どうやらハンズフリーにしたようだ。
『渋沢さんのことが心配だ。これから向かうよ』
「いえ、大丈……夫で、す」
『そんなことを言うな。甘えなさい。何か欲しいものは』
「ほ、本当にいいんです。あの、大丈夫ですから」
『なにを遠慮している。すぐにいくよ。というか僕が渋沢さんの顔を見たいんだ。そんな甘い声を聞かされたら、本物の声を聴きたくなってしまうよ』
「え、あの、こ、困ります」
『昨夜の君の声を思い出してしまったんだ。かわいかったよ』
いけない、ばれてしまう。椎名はぎろりと凛を睨んでいた。昨日?、と小さく椎名がつぶやく。
「と、とにかく大丈夫ですから! あの、お、おやすみなさい!!」
そうか、じゃあ明日、という岡田部長の声が聞こえて、通話は切れた。凛はほっとしたと同時に背中に変な汗が流れたことに気づいた。椎名がふん、と鼻を鳴らした。
「なんだよ、今の会話」