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微Sな同僚に犯されて
第1章 はじめてのS?
太股の力を緩めて、そこにはさまれていた手をゆっくりと上げた。シーリングライトに照らされていやらしくぬらりと光る右の人差し指に凛は嫌悪感を覚えずにはいられない。ひとりでしてしまった罪悪感、奥さんのいる人を相手にしてしまった罪悪感も相まって、指から目を逸らして左手で枕元のティッシュを引いた。

凛は自慰のときに指を中に差し込むことはなかった。
玩具も野菜もペンも、男の人のそれ以外を入れてはいけない気がして凛はいつも蕾をなぞることだけで自慰を済ませていた。

そう言えば何年、セックスしていないだろう。
大学生のときに付き合っていた恋人が最後だ。卒業後の就職先が離れてしまい、遠距離になるなら別れようと恋人に言われた。忙しくて会えなくなってヤキモキするくらいならすっぱりと別れようと提案されて、それをすんなりと凛は受け入れた。凛は本当に恋人が好きだった。就職先を蹴って恋人についていくことも覚悟していたのに恋人に別れたくないと縋ることもできなかった。

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