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微Sな同僚に犯されて
第1章 はじめてのS?
卒業式前日に抱かれたのが最後だった。あれから4年、この秘壺には何も埋め込まれてはいない。もう忘れてしまった男性のカタチ。あんな太い物が差し込まれたら、初めての時のように痛みを感じるのではないかと思う。虚しさを覚えて凛はゆっくりと起き上がる。ベッドをおりてバスルームへと移動した。


*-*-*-*-*


翌朝。静かなオフィス。広い空間にはデスクが無駄に50ほど並んでいる。大半は外回りでオフィスにいることがない。

凛は早朝に出勤した。部長から預かったメモリースティックを探すためだ。昨夜はひとつ上の同僚に邪魔をされて探せなかった。朝7時、一番にオフィスに飛び込んだ。自席に向かい、引き出しを上から順に探す。フレックスとはいえ、いつだれが来るとも限らない。凛は一段ずつ探すことにした。

1段目の広い引き出し。ない。
右手の小さいほうの引き出し。ない。
2段目。ない。
3段目。ない。
4段目の深い引き出し……。1、2、3段目は椅子に腰かけて引き出し内を探したが、この最後の引き出しは腰よりだいぶ下方にあり、凛は椅子を降りて床にひざまずいて探すことにした。

分厚いファイルが数冊埋め込まれている。ひとつづつ取り出し、ぺらぺらとめくるが個体が挟まれてる気配はない。逆さにするも出てきたのはメモ用紙で特に重要なものでもなかった。

カチャン。背後でドアの開く音がした。凛は手を止めて振り返る。

開かれたドアに黒い革靴、濃いグレーのスーツの裾。紐で結ばれた靴ということは。


「おはよう。渋沢さん」


その声に見上げれば、立っていたのは岡田部長だった。優しい笑顔を浮かべていた。ほっとする凛だが、瞬時に彼女の心臓はバクバクと音を立てた。
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