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第1章 はじめてのＳ？

すぐに熱い舌はねじ込まれた。


「んっ……！」


上唇の内側をなぞり、下唇の内側をなぞる。歯の隙間を見つけるとそこから一気に口内へと押し込まれ、奥に引っ込めた凛の舌先を絡め取る。

熱く動く舌。
逃げても逃げても追い掛けてくる執拗な攻め。

首裏に回された椎名の腕は軽く持ち上げられ、凛の顎は上がり、否が応でも唇は開いてしまう。閉じることは許されない。


「や……は……」


凛の体はピクリとした。椎名の右手がネグリジェの上から太腿を撫でる。指先でひっかくようにし、裾をたぐり寄せている。足元がスースーとする。

椎名の指が直に肌に触れた。すぐに内股に滑り込んでいく。



「へえ。もう垂らしてんの？　ヤラシー。キスだけで感じてんだ」
「違う」
「じゃあ、電車の中で俺にいじられてからずっと垂らしっぱなし？」
「や、違いま……あっ！」


椎名の太い指は凛の熱い入口に届いた。そしてそのまま、奥へと忍び込んでいく。ぬぷり、ぬぷりとめり込む。


「はぅ」
「感じてんだ。指で」


椎名は凛の顔を見ながら指を奥へと到達させた。天井に届くと今度はゆっくりと引き抜く。