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微Sな同僚に犯されて
第2章 おまじないのキス
食事を終えて席を立つ。会計は岡田部長か済ませる。レストランから出て、目の前のエレベーターのボタンを押した。


「このお店、素敵ですね。夜に来たら夜景が綺麗そう」
「じゃあ次は夜に来ようか」
「はい。あ、でも」
「お粥も魚も美味かった。日本酒で一杯、どうだ?」
「そうですね」


電子音と共にエレベーターのドアが開く。ふたりで乗り込み、ドアが閉まると階上表示のパネルを眺めた。加速度が凛の体をふわりとさせた。くらりとして凛は額に手をやった。


「渋沢さん、大丈夫か?」
「はい」
「家まで送っていくよ。心配だから」
「だ、大丈夫です。そこまでひどくないですから」
「タクシーで行こうか」


再び開いたドアから外に出る。岡田部長は手を上げてタクシーを拾った。凛が地名を言うとタクシーは動き出す。嘘をついた罪悪感を持ちながらも凛はドキドキしていた。膝の上で拳を握り、其れを見つめるようにうつむく。岡田部長は優しい、うぬぼれてはいけないと自分を戒める。


「気分が悪いの?」
「いえ。あ……」


背中に手があてられた。ゆっくりと凛の背中をさする。その柔らかい刺激に凛の体は反応する。

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