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微Sな同僚に犯されて
第2章 おまじないのキス
じわり。下着に温かいものが垂れるのが分かる。


「や……」


看病の類であるはずの愛撫に反応してしまった自分。しかも垂れてきたのは愛液だけではなく、恐らく昨夜に放出された白濁の液体も混じっていることだろう。凛は太腿をぎゅうっと閉じてそれがスカートに流れないよう必死に押さえた。

ナプキンを当ててくればよかった。でも後悔先に立たず、だ。
必死に力を入れれば入れるほど、昨夜の行為が思い出される。椎名のそれを締め付ける自分を思い出した。

岡田部長に抱かれる想像をした。いっそのこと、昨夜を忘れさせてくれたらいいのに。上書きして体を浄化させてほしい……。

その行為は仮病を通すのにはちょうどよかった。岡田部長は本当に凛を心配した。タクシーがマンションに横付けされると部長も降りた。凛の肩を抱き、部屋の前まで送ってくれた。ドアの前で立ち止まると、岡田部長は肩に回していた手を凛の首筋に這わせた。頬を包むようにあてがわれる。

そばに立つ岡田部長を見上げる。息も掛かる至近距離に彼の顔があった。真剣な瞳で凛の瞳をのぞき込む。


「あの……んっ!」


次の瞬間、凛の唇は塞がれた。温かい何か……それは彼の唇だと想像はたやすかった。

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