この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
微Sな同僚に犯されて
第1章 はじめてのS?
「いえ。そんなに、大切っていうほどでもなくて……」
まさか人事データが詰め込まれたメモリースティックとは言えない。凛は言葉を濁した。それを聞いた椎名は再び不思議そうな表情をする。
「そのわりには派手に散らかしてるね」
「岡田部長から預かってたものだから返さないといけないし」
「ふうん。岡田部長ね。大したデータじゃないなら素直に報告すれば? なくしたって」
「そ、そんなことできませんっ!」
思わず声をあげてしまった。
いけない。つい、ストレートに反応してしまった。凛はハッとした顔をした。それを隠すようにうつむき、ごまかして片付ける手を早めた。
「何焦ってんのか分かんねえけどさ、こんな時間まで残業すんのもどうかと思うぜ。営業ならともかくも事務要員だろ。それとも残業代稼ぎたくてそんなことしてんの? なくしたっていうのは演技?」
「違います! そんなことしませんから!!」
「何むきになってんの。いつもはおとなしいくせに」
そう、渋沢凛はもの静かなタイプだった。人に仕事を押し付けられてもイヤとは言えず引き受ける。つい先日も後輩の事務要員に来客へのお茶出しを頼まれて黙って席を立っていたのを椎名にも見られていた。
まさか人事データが詰め込まれたメモリースティックとは言えない。凛は言葉を濁した。それを聞いた椎名は再び不思議そうな表情をする。
「そのわりには派手に散らかしてるね」
「岡田部長から預かってたものだから返さないといけないし」
「ふうん。岡田部長ね。大したデータじゃないなら素直に報告すれば? なくしたって」
「そ、そんなことできませんっ!」
思わず声をあげてしまった。
いけない。つい、ストレートに反応してしまった。凛はハッとした顔をした。それを隠すようにうつむき、ごまかして片付ける手を早めた。
「何焦ってんのか分かんねえけどさ、こんな時間まで残業すんのもどうかと思うぜ。営業ならともかくも事務要員だろ。それとも残業代稼ぎたくてそんなことしてんの? なくしたっていうのは演技?」
「違います! そんなことしませんから!!」
「何むきになってんの。いつもはおとなしいくせに」
そう、渋沢凛はもの静かなタイプだった。人に仕事を押し付けられてもイヤとは言えず引き受ける。つい先日も後輩の事務要員に来客へのお茶出しを頼まれて黙って席を立っていたのを椎名にも見られていた。