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ただ一つの一対
第5章 花園の鍵は
 
「謝る必要なんてありません。この道を選んだのは、僕自身の意志ですから」

 菊は菖蒲を抱き締め、背中をさする。いくら菊が気を遣っても、事実は変わらない。だがその言葉遊びは、菖蒲の心を深く安堵させた。







 マンションに戻るのかと思えば、菊が車を走らせた先はホテル。しかも明らかにジャージでは入る事の出来なさそうな、何階建てかも数えられない大きなホテルだった。

「叔父さん……ここ、予約してたの?」

「いえ、電話してみたら空いてると言われたので泊まらせていただく事にしました」

「あたし、こんな格好で入っちゃ駄目なんじゃ……」

「部屋へ移動するくらいなら構いません。大丈夫です、文句は言わせませんから」

 格差の違いに引け目を覚えながらも、菖蒲は菊の手に引かれ、中へ入っていく。案内されたのは、景観のいい高層のスイートルームだった。

 大人が四人くらい寝転んでも平気そうなベッド。急な宿泊にも関わらず、食べ切れないほど用意されたウエルカムフルーツ。広すぎて逆に居心地の悪さを感じていると、菊は菖蒲を抱き上げベッドに座らせた。
 
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