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ただ一つの一対
第6章 夢の終わり
「何事も、試してみなければ分からないでしょう? まだまだ盛る年頃のお若いあなたが、私の体に耐えられるんですか?」
「確かに、それは一理ありますね。では何度試しても無駄だと、下賎で粗末な肉棒しか知らないあなたの体に分からせてあげましょう」
美和子は床に寝転ぶと、一度羽織ったバスローブを開く。いかなるプレイにも対応出来るよう仕込まれた性奴の体は、扇情的なラインを見せつけ菊を誘う。そして豊満な胸を手を伸ばした菊を見て、結局男は皆同じだと嘲笑した。
だが、そこからの行為は、美和子が受けた事のないものだった。形が変わるまで揉まれる事も、乳首が千切れるくらい噛まれる事も、美和子にとっては珍しくない事である。しかし菊は、美和子の体に残る痣を労るように撫で、傷を癒すように舐めたのだ。
「え……?」
性感帯とは、少しずれた愛撫。だがそれは、美和子を一瞬で混乱させる。胸の奥、誰に抱かれても冷えたままの心臓が鼓動を早め、頬に熱を送っていた。
乱暴な行為に慣れきった体は、もどかしいくらい優しい手つきに暴れ始める。こんな刺激では足りない、もっとやれと。