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天使と悪魔は暁で交わる
第2章 どなた、ですか?

「申し訳ありません」

IDカードは大きな掌の中にあった。
顔を上げて、カードから視線を辿っていくと
その人影はかなり大きな人物と判明。

術着だった。


チッ、と舌打ちしたのは勿論、心の中。

さっきのドクターだ。

ヒールを片方落とした女子?であろう誰かと
地下のあそこで善からぬ事をシていたに違いない、あのドクターだと、思った。



「有り難うございます」


頭を下げるフリをして
ほぼ、視線も合わせずに差し出されているカードを手に取った。


「いいえ、どうしたしまして

……赤坂 瑠色さん」

低くて、渋い声。

ふぅん、女を惑わすのにピッタリじゃん。



あ、名前、……なんで?と思ったけど
当たり前だ。
IDカードには思いっきり名前と顔写真が載っかっているんだから。

「失礼します」


「どーも」


ここにいるって事は救命のドクターなんだよね?
いやいや、こっそりこの離れ島で逢瀬を重ねているだけかもしれないしね?

とにかく

厄介な事はごめんだし。
面倒な事も関わりたくない。

じゃなくても、救命に飛ばされて明日から地獄を見そうなんだから。


はぁ、とついたため息は重く
シフト変更なんて安請け合いしなきゃよかったなぁ、なんて
もう既に後悔をしていた。

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