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天使と悪魔は暁で交わる
第2章 どなた、ですか?


別に前いたところなんて、どこでもいいじゃん。

ちゃんと仕事が出来ればいいんでしょ?
なら、気にする事ないでしょうよ。


「お前さんまだ若いだろ?」
「すっごく若い訳ではないと思いますよ」
「にじゅう、……」
「6です」


へぇ、と無精髭を撫でながら
わたしの隣に腰を下ろした相良先生。

「脂、乗ってくる頃だな」

「脂付かないように気をつけてます」

「そうか」


アハハハ、と笑いながらソファの背凭れへ沈んでいく。

26。
ナースになって何年だ、と聞かれたらもうまる6年。

7年目の中堅ナースだ。

専門学校を卒業して勤めたのが
ちょっと荒手の病院で、そこでモマレテ5年。
心機一転ここに来て1年。

そして行き着いた先がER。


……わたし、一生働き詰めなんじゃないだろうか。

チョコレートバーが口の中で唾液を吸って膨らみ
飲み込めずにモコモコと蠢いた。

「いいよ、それ、飲んで」

相良先生の腕が横からニュッと伸びてきて
指差した先に、ペットボトルのお茶。


誰が飲むか、馬鹿野郎。


とは、絶対言わないが。

「結構です」


言いながら立ち上がってウォーターサーバーで水を補給した。


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