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天使と悪魔は暁で交わる
第2章 どなた、ですか?
わぉ、イケメン。
100人が100人……
いや、中には例外もいるだろうから
98人くらいは確実にイケメンだとフラッグを上げるであろう
光る男を久しぶりに見た。
確かに吉宗も面はイイんだ。
あぁ、そういえば、吉宗ともなかなかデキないなぁ。
ま、それは置いといて。
吉宗のような、どっちかっていうと
フンワリ柔らかお日様ボーイじゃなくって
触れたら切り裂かれそうな獣タイプ。
……こんな男が案外草食だったりするから
今の世の中分からないんだけど。
キラキラと昼陽の輝く下で、獣が歩いていく。
真っ黒な髪と、その上背に圧倒された。
想像してしまう。
どんなセックスをするんだろうか、とか
どういう風に女を扱うんだろうか、とか。
……わたしの悪い癖だ。
ハッキリ言ってわたしはセックスが大好きだ。
自分の思い通りになるモノの方が燃える。
吉宗をフレンドにしたのだってそう。
大概、私の方がイケ無い事の方が多い。
だけど、それで良かった。
イクのはたまにでいいし、イキたいなら自分でスればいい。
誰かに言われたっけ。
‘イカないの?’
冷めるんだよね、そういうね。
イカせられない癖に、偉そうに言うんじゃねぇよ馬鹿野郎。
あー、もうめんどくさ。
マジ、笑うわ。