この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
天使と悪魔は暁で交わる
第2章 どなた、ですか?


青い術着が所々濃紺に染まっていた。
事故オペ執刀、だったんだ。

わたしが夜勤交代をしたのはもう2時間は前だから
詳細までは知らなかったけど

今ドクターが手薄だという事は聞かされていた。


「あ、沢木先生、なら大丈夫か!」

そんな風に言った女性ドクターがこちらに来た踵を直ぐにUターンさせる。

さわき、先生?

エコーを見ながら患者のお腹の上でプローブを丁寧に動かしていくドクターの手元。

大きな手。
このドクターは身体に見合ったスタイルをしている。
濃紺に濡れた胸元にIDカードは付いていなかった。


画面に映る映像は本来ならば白い筈の箇所が
黒く映っている。

「ひど……」

思わず口に出してしまった。
手間取ってる7分の間に出血が溜まってしまったんだ。

これは、腹水ではなく、明らかに出血に間違いないだろう。

早く損傷箇所を見つけて
塞がないと多分……。


わたしは棚から滅菌済みの機械をバラバラと持ち出した。


「ね、今から何するか分かってる?」


そんな時、なんとも緊迫の場面に似合わない落ち着いた声が聞こえて、さわき、と呼ばれたドクターと視線が合った。


/41ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ