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天使と悪魔は暁で交わる
第2章 どなた、ですか?


「306の大塚さん、1400からIVH入ってます」

「じゃあ、担当のナースはえぇと、赤坂さん」
「はい」

ちょうど夜勤と日勤の申し送りがされるのは、9時半を過ぎたところだった。


見慣れたナースステーション。
すっかりテリトリーになったここの居心地は
良くもなければ、悪くもない。

強いて言えば刺激が足りない毎日を送っている
なんてことない、ナースのわたし。

主任は夜勤ナースから引き継がれた事を再度確認しながら
日勤ナースへと受け渡していく。

そんな二度手間しなくていいのに、と思いたくなるんだけど、仕方ない。


ついこの間
公にはならなかった医療ミス、ともとれないミスがあったばかり。

内容は、ま、劇薬ともとれる薬剤を
全く別の患者へ注入しようとして、あっと、気付いて直前で事なきをえた、っていう


最悪のようで、最良のパターンなんだけど。

もちろん、病院でそんなミステイクは許されない。


しかも、実際、指示受けの看護師は気付かなくて
サイドにいた、わたしが気付いたっていう
あまりよくないパターン。


「助かったわ?」


なんて、先輩ナースから言われたけど
風当たりはきっつい、キツイ。

いやいや、申し送り確認しなかったアンタの所為だし
それに、元はと言えば、初っぱなから間違えたナースの所為だし、と思ったけど。


真面目に仕事しなさいよ、と言いたくなる始末。


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