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再愛
第2章 君と刻んだ時
君はどんな俺でも褒めてくれた。

「人を指導するってさ、
選ばれた人間の使命だよ。
その人達の成長は、哲朗さんの成長と飛躍も兼ねてるんだよ。
私みたいに鈍臭い部下にも、諦めないであげてね。
見捨てられたら、行き場失うから」

君は自分に言い聞かせてるみたいだった。
君は自分を不器用と言う。
不器用ながらにも、一生懸命な可愛げのある女に見えた。

「蛍が部下だったら、
少しは楽しくなるかな?
俺、仕事嫌いだし、部署の異動願いを出しても、希望も通らない。
毎日、何してんだろ?って思ったりするんだ」

「私が部下だったら、
甘えるよ。
退屈しないくらいにね。
あなたが鬼になる暇を与えない」


「仕事じゃ、甘えさせないけど…
仕事が終わったら、思いきり甘えさせちゃうかな?
エッチになったりね」

「して欲しいかな。
仕事では鬼でも、私の前では…」

君のそんな言葉に癒されたりした。
鬼にも休息が必要だった。

あの日、ベッドで裸になった君を、もっともっと好きになってしまっていたんだ。
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