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再愛
第6章 再愛
私達夫婦は10年目で終止符を打った。
「夏海、友達に戻るだけだね。
困った事があったら、いつでも相談して。
力になる。
美樹の事は任せるよ。
今迄、有難う」
「男女に友情って、あまり存在しないのよ。
でも、晃司とならアリかな。
美樹には会ってあげてね。
私に遠慮しなくていい。
私はね、厭な女だけど、娘からパパを奪う程、根性は曲がってないのよ」
「知ってる。
夏海は誰よりも正直で真っ直ぐな女だ。
幸せになって欲しい」
「あなたに言われなくてもなるよ。
その為の離婚だよ。
お互いの為にね」
「好きな男居るんだろ?」
「これから見つける。
足枷も無くなった今、私は自由よ。
美樹つきでも大丈夫な人、見つけなきゃ」
「俺より、ずっといい男、見つけなきゃな」
「当たり前よ。
他に心が向いてしまう男に興味なし」
毒のある様なやり取りだけど、互いを思いやりながら言えた最期の言葉となる。
お姉ちゃんの事は聞かない。
私も哲朗さんの事は言わない。
それでいいよね?
お互い様って事で。
サヨナラなんだから、また毒を残さなくてもさ。
友達になるんだから。
私達は、これで、わだかまりを残さず、生きて行ける。
そう、バツ1になったら、もう不倫は不要。
自分に心を向けてくれない男は、懲り懲り。
自由に人を愛せるのなら、幸せな方向に歩かないと。
人のものを欲しがるのは、辞めなきゃ。
晃司が出て行ってから、溢れる涙が止まらなかった。
心が離れてしまっても、今日まで夫婦だったんだよ‥
「夏海、友達に戻るだけだね。
困った事があったら、いつでも相談して。
力になる。
美樹の事は任せるよ。
今迄、有難う」
「男女に友情って、あまり存在しないのよ。
でも、晃司とならアリかな。
美樹には会ってあげてね。
私に遠慮しなくていい。
私はね、厭な女だけど、娘からパパを奪う程、根性は曲がってないのよ」
「知ってる。
夏海は誰よりも正直で真っ直ぐな女だ。
幸せになって欲しい」
「あなたに言われなくてもなるよ。
その為の離婚だよ。
お互いの為にね」
「好きな男居るんだろ?」
「これから見つける。
足枷も無くなった今、私は自由よ。
美樹つきでも大丈夫な人、見つけなきゃ」
「俺より、ずっといい男、見つけなきゃな」
「当たり前よ。
他に心が向いてしまう男に興味なし」
毒のある様なやり取りだけど、互いを思いやりながら言えた最期の言葉となる。
お姉ちゃんの事は聞かない。
私も哲朗さんの事は言わない。
それでいいよね?
お互い様って事で。
サヨナラなんだから、また毒を残さなくてもさ。
友達になるんだから。
私達は、これで、わだかまりを残さず、生きて行ける。
そう、バツ1になったら、もう不倫は不要。
自分に心を向けてくれない男は、懲り懲り。
自由に人を愛せるのなら、幸せな方向に歩かないと。
人のものを欲しがるのは、辞めなきゃ。
晃司が出て行ってから、溢れる涙が止まらなかった。
心が離れてしまっても、今日まで夫婦だったんだよ‥