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再愛
第6章 再愛
私は離婚した事を隠さずに、哲朗さんに打ち明けた。

哲朗さんの答えは分かっていた。

「大変だったね」
そう言ったあなたは困惑の顔を隠さない。

『ねぇ、哲朗さん、私と新しい道を歩かない?』
なんて言わないわよ。

私には美樹が居る。
あなたに美樹の父親になって欲しいとか、離婚して欲しいなんて、なんて言えないわよ。

そこまで図々しくなれたら、楽ね。

現実は無理でしょ。

あなたは今を捨てられない。
捨てずに生きる事を、器用にこなせる人。

狡くて賢いわ。

分かっていても、あなたを好きなの。
救いようないよね?

好きだから、直ぐにあなたを失いたくなかった。

離婚するとさ、やっぱり精神的にまいるのよね‥

哲朗さんは、少し痩せた私を抱きしめた。
晃司と別れても、この人に抱かれた。

荒々しいキスで、やましさを飛ばし、裸にされてベッドに寝転ぶと、あなたが全身に唇を這わせ、愛撫を繰り返した。

『好きよ‥愛してる‥この瞬間は私のもの』

容赦なく開かれる脚。

ヒクヒクしてしまう女の園を丸出しにして、あなたに見せる。
恥じらいはあなたの指先がこじ開け、唇は滴る蜜を吸い上げてゆく。
はしたないセックスでいい。

私はそそり勃つ、あなたの下半身を欲しがる。

今、私の欲しいものは目の前にあった。

私を女にして欲しかった。
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